12月20日、甲賀市立油日小学校と塩野義の油日植物園が連携して、紫根染体験教室が行われました。まず5月にシオノギ植物園の職員さんの指導のもと、ムラサキを油日小学校の校庭に植えることからスタート、ほぼ半年間かけて育て12月初旬に採集、ムラサキの根を取り乾燥させてエタノールに付け染料を抽出。これをもとに布に染めてみました。シオノギ植物園の職員さんから紫根のお話を聞いた後、白く抜きたい箇所をヒモやビー玉を使って縛り、鍋に浸してムラサキに染めていきます。水洗いして広げると紫色に鮮やかに染まったオリジナルなハンカチがで出来上がりました。油日小学校6年生の思い出深い卒業制作となりました。
現在開催している企画展「地場産業の魅力を探る、甲賀のおもてなし展」関連行事として、12月3日(日)「お茶づくりの話とお抹茶体験」の講座を開催いたしました。
甲賀は県内一のお茶づくりが盛んなまち。お茶の製造農家で朝宮地域史研究会代表の樋口晶美さんが、信楽町朝宮地域での昔のお茶づくりの様子を紙芝居を使いながら解説。そしておいしい煎茶の淹れ方を教えていただき、参加者にお茶が配られました。茶の香りが漂うなか、ふくよかな煎茶の味を楽しみました。
後半は、裏千家淡交会滋賀支部顧問の奥田英山先生より、茶道の歴史や信楽焼とお茶との関わりのお話を伺った後、いよいよお抹茶を点てる体験に挑戦。奥田英山氏は甲賀市指定無形文化財信楽焼の保持者であり茶陶の陶芸家としても著名、奥田先生が作られたお茶碗に抹茶を入れて、茶筅で抹茶を点てました。抹茶を点てるのが初めての方が多かったのですが、うまく泡がたったようです。寒椿のお菓子といっしょにお茶をいただき、お茶の伝統文化の奥深さを体験するひと時となりました。
講師:ハーブインストラクター 竹中島みちよ先生
第1回 7月23日(日):薬草茶のマイ・ティーバッグを作ろう
お茶の歴史のお話を聞いた後、ドクダミ、クワ、スギナ、ハッカなどの薬草を選んで、自分でブレンドしたティーバッグを作りました。
第2回 8月6日(日):旬の野菜で薬草ピクルスを作ろう
ニンジンなど旬の野菜をビンに詰めた後、シソ、サンショウ、クロモジ、ヤブニッケイなどのハーブを入れて薬草ピクルスを作りました。
第3回 9月3日(日):ハーブソルトを作ろう
サンショウを一粒、そしてトウガラシ、シソ、ショウガ、クロモジ、ニンニクなどを選んでミニすり鉢に入れて粉にし、塩を混ぜてハーブソルトを作りました。
第4回 9月17日:薬草のお灸・ハーブボールを作ろう
ヨモギ、クワ、マコモ、クロモジ、ホーリーバジル、レモングラスなどを布で包み、麻ひもで括ってハーブボールを作りました。温めて患部に当てると癒されます。
第5回 10月8日(日):里山の薬草に会いに行こう。
水くち子ども森で薬草観察を行いました。ゲンノショウコやワレモコウ、ツリガネニンジン、フジバカマなど多くの野草に出会えました。
お茶と地酒、くすり+信楽焼 地場産業の魅力を探る「甲賀のおもてなし展」を開催しています。
会期 令和5年10月7日(土)から令和6年9月23日(月・祝日)
開館時間 9:30~17:00
入館無料
お茶、地酒、薬そして信楽焼は甲賀の伝統的な地場産業で、これらは今日も地域経済を支える重要な物産として、発展・流通しています。甲賀市には「(通称)おもてなし条例」が平成27年に制定されて、甲賀のお茶や地酒を信楽焼の器でおもてなしし、地場産業への関心を高める取り組みが図られています。かつてお茶は薬として扱われ、お酒は百薬の長といわれるように、うまく飲めば身体によい効果をもたらします。本展では甲賀の地場産業の魅力を探るとともに、お茶やお酒と薬、健康との関わりを紹介します。
親子ものづくり教室は滋賀県立甲南高校バイオとかがく系列の森田先生とその生徒さんたちのよって、化学の面白さを楽しく学んでもらおうと毎年開催されるものです。今年度も12月から3月まで行われました。その写真をご覧ください。
第1回12月11日開催 「葉脈ストラップづくり」 (自然の葉っぱを特殊な溶液に浸し葉脈だけを残してストラップを作りました)
第2回1月15日開催 「偏光ステンドグラスづくり」(いろいろなフィルムを貼り、その前に偏光板を置いて光の色の変化を楽しみました)
第3回2月19日開催 「人工イクラを使ったスノードームづくり」(アルギン酸ナトリウム水溶液から、つぶつぶの人工イクラを作り、見て楽しむインテリアボトルを作りました)
第4回3月19日開催 「カラフルインテリアボトルづくり」(R・レッド、G・グリーン、B・ブルーなど光の三原色とシアン、マゼンダ、イエローなど色の三原色を学び、インクを入れたカラーボトルを作りました)