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- 夏の身近な薬草の紹介 ⑧イベント告知
梅雨明け宣言が早かったせいか、今は戻り梅雨らしいですね。何とも言えない天候が続いていま~す。また、世の中が進みすぎて私たちの年代(〇〇才)ではなかなかついていけません。
世間では、驚愕な考えられない事件があちらこちらでおこり、本当に怖い時代ですね。ゆっくり寝てもいられないですね。
それに比べ、花はいいですね。心が和むし気持ちが落ち着きますよね。
それでは、「夏の身近な薬草の紹介」 ⑧でもう少し紹介しましょう。
◇アマチャ ◇(ユキノシタ科)
◎自生、特徴
ヤマアジサの変種でアマチャ自体野生品は少ないが、ヤマアジサイの中で甘いのがアマチャです。株から径1cm内外までの幹が束生し、高さは1mぐらいになる落葉樹です。葉は対生、有柄鋸歯のある楕円形で先端はとがっています。7~8月頃枝先に次から次へと花を咲かせます。花と見えるのは萼です。
◎薬用部位と薬効
9月頃に幹ごと刈り取り、葉のみを集めて軽く乾燥後揉み、発酵乾燥したものが生薬の甘茶です。
ノンカロリーの甘みであるだけでなく、最近の研究で、甘味成分以外にアトピー型のアレルギーに有効な成分が含有されていることが明らかになりました。
◎名前の由来、その他
葉が甘味を有するため名付けられました。4月8日の灌仏会で釈迦に甘茶を注ぎ、それを持ち帰って墨をすり、“千早振る卯月8日は吉日よ神さけ虫を成敗ぞする”と書き、虫除けのまじないとされました。現在、日本の甘茶の生産地は長野県柏原と岩手県九戸村の二ヶ所ぐらいになってしまいました。
◇サネカズラ ◇(マツブサ科)
◎自生、特徴
常緑の蔓性木本で地面を這ったり、他の木についてよじ昇ったりします。7~8月に葉腋から花を出し、1.5㎝くらいの淡黄色の花を咲かせます。雌雄異株です。秋に多数の果実が丸い集合果を作り、蔓に下がっているのを見ることができます。
◎薬用部位と薬効
果実の熟したものを乾燥させて、和五味子(ごみし)として漢方薬に処方されたこともあります。五味子と同じく鎮咳や滋養強壮剤とします。
◎名前の由来、その他
実葛で実の美しいカズラ、また美男葛(びなんかずら)ともいわれるのは、茎に多く含有される粘液で髪を整えたことによります。
◇シュウカイドウ ◇(シュウカイドウ科)
◎自生、特徴
あまり野生化したものは見られない。庭などに植栽されており、日陰を好みます。冬季は地上部が枯れます。枯れる前に花の後ろと葉の付け根にダイズ大の芽をつけ、茎葉の枯れる頃に地上に落ち繁殖します。茎は春に塊茎(かいけい)から出て40~60cmとなり互生します。茎の節は紅色で、花は淡紅色であるが花柄は赤いです。茎葉とも多肉質で、花期は8~10月と長いです。
◎薬用部位と薬効
茎葉を搾り、タムシなどの皮膚病に外用します。
◎名前の由来、その他
中国名秋海堂(しゅうかいどう)の音読みです。ベコニアの仲間で、中国からの渡来植物です。
花を食用とする場合もありますが、蓚酸を多く含有し、酸味が強く、多く食べないほうがよいとされています。
◇シロツメグサ ◇(マメ科)
◎自生、特徴
どこにでも見られる多年草。茎は地を這ってどんどん繁殖します。葉は互生し、長さ5~20cmの葉柄の先にハート形の小葉が3枚つきます。花期は6~8月が主で、葉の付け根から花柄が10~30cm伸び、その先端に白い花を咲かせます。稀に4枚葉の奇形が幸運をもたらすとして喜ばれます。
◎薬用部位と薬効
全草を使用します。痔の出血に煎じた液を服用します。
◎名前の由来、その他
江戸時代にオランダから輸入されるガラス製品の梱包材料にクローバーの乾燥千草が用いられていたために、クローバーを詰草といったといいます。シロツメクサは花が白いことからだそうです。
次回、「夏の身近な薬草の紹介」⑨を掲載しま~す。お楽しみにネ。
毎日暑いので夏バテしないように、日頃の健康管理をしっかりしてくださいね。
熱中症には充分気をつけて下さいね。適当に水分補給をし、できるだけ炎天下は避け、涼しいところで過ごしてください。万一、熱中症の症状がでたら、すぐに病院へ行くか、たちまちは、涼しいところで横になり、足を少し高くして、ベルト等締めているところをゆるめ、首(特に頚動脈のあたり)や太ももの付け根等を冷やせば良いみたいですよ。
健康に注意しながらこの暑い夏を乗り切りましょう。