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- 山菜に用いられる有用植物を紹介しましょう②***イベント告知
12月7日(土)、今日は『大雪=たいせつ』、小雪=しょうせつから数えて15日目頃。山岳や本土の日本海側では大雪が降り積もる季節ということからついた呼び名だそうです。
この大雪(たいせつ)は、12月22日の冬至までの間です。
街はクリスマス気分で賑わい、この頃から天気も定まらず、海はシケる日が多くなりますが、ブリやハタハタなど冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入るのもこの頃で、また、クチナシやヤブコウジ、南天の実が赤く染まり、暖かい地方では梅のつぼみが発育を始める季節でもあります。
この大雪(たいせつ)が過ぎると、北風が日増しに強くなり、急に冬らしい季節になり寒さが増していくと思います。
それでは、第2弾「山菜に用いられる有用植物」を紹介しましょう!
【セ リ】セリ科
12月頃から日当りのよい田の用水路などで見ることができるが、2~4月頃までが採集時期です。通常は湯がいてお浸しにしているが、漬物にもできます。3月になれば菜の花も多く出てくるので、水洗いしたセリと菜の花を乾燥させたものを水切りし、少々塩を入れた沸騰水に入れ、軽く湯通しした後に冷水に入れて冷やし、再度水切りをして刻む。そして、少々の塩を追加して、重石をして一夜漬けると美味な浅漬けができる。ダイコン葉があれば湯がく時に入れてもよい。
【ナズナ】アブラナ科
秋に新芽の出たものをお浸しにする。また、春の七草の一つであるが、七草粥に入れる場合でも、よく洗い細切りしたものを粥が煮立ってきた最後に入れると風味が非常によい。
【ヨメナ】キク科
10月頃から特に4、5月頃の生育期の若葉を湯がき、お浸しや各種の和え物、卵とじ、汁の実として用いられる。またヨメナ飯は、塩と醤油で味をつけたごはんが炊きあがる直前に細切りしたヨメナを入れ、酒を加えてから再度ふたをしてよく蒸すとできあがる。
【フ キ】キク科
フキノトウは日当りのよい場所であれば2月末~3月中頃にすでに見られる。苦味の強い植物である。
①フキノトウ味噌=湯を沸騰させた中にフキノトウを入れ、重曹を小さじ3杯ぐらい入れて火を止める。フ キノトウを取り出し、流水でよく晒してから水を絞り、味噌、酒、砂糖を入れ、煮立ったところで細切りしたフキノトウを入れて出来上がり。
②味噌漬け=花の咲いていないしっかりしたフキノトウを採集して、できるだけ早くフキノトウの周囲を除き、①と同様に重曹を入れて4~5分沸騰させる。その後、よく流水で晒し、水を絞ってガーゼに包み、サワラや鯛の味噌漬け、また糠漬けの残りがあればこの中に1~2週間入れてから取り出し、細切りしてそのまま食べると非常に美味である。
③味噌汁=フキノトウをよく水洗いし、周皮の不要な部分を除去して細かく刻み、味噌汁が煮立つ直前に入れる。フキノトウの風味が大変よい。
④一夜漬け=5~6月のフキの茎をなべに入る大きさに適当に切り、塩を少々振って少しの時間置いておくと湯がきやすい。よく沸騰した湯に入れ、3~4分後に出してそのまま冷まし、冷えたら皮をむいてセリの項と同じように重石をする。数時間放置すれば食べられる。
【カタクリ】ユリ科
3月末~4月、カタクリの花の咲く頃に新芽も出てくる。これを湯がいて食べるが、お浸しが一番よい。
花は苦みが強く食べられない。
【スミレ】スミレ科
3~4月頃の新しい葉は、湯がいてお浸しや各種和え物に用いられる。花は甘酢漬けがよい。
【タラノキ】ウコギ科
朝鮮人参と同じ仲間で、この新芽はタラノメとして春の山菜の中でも有名である。湯がいても、また天ぷらにしてもよい材料である。
師走の月、「もういくつ寝るとお正月~」と子どもたちは指をおり、数えて待ってるでしょうね。
本格的に寒い冬もやってきます。くれぐれも体調に気をつけてご自愛ください。