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- 秋の七草を紹介しまーす☆イベント告知
暦の上では8月7日は立秋でしたが、まだまだ猛暑が毎日続いております。皆様夏バテせずにがんばっていらっしゃいますか?
ここで秋の七草を紹介しまーす。「春の七草」と「秋の七草」の基本的な違いは、春の七草は食べるものですが、秋の七草は目で見て楽しむことを主に選ばれていると言われています。秋の七草の中にも根や葉などを薬用にするものもあるようです。
◇萩(ハギ) ◇豆(まめ)科
◎自生、特徴
萩といえば山萩(やまはぎ)を指し、日本各地の山野でごく普通に見られ、夏から秋( 8~9月 )にかけてピンク色、または白色の花を咲かせ、その花は豆のような蝶形花。
◎薬用部位と薬効
根を煎じて、めまいやのぼせの薬にする。
◎名前の由来、その他
地上部は一部を残して枯死するため、毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり、次第に「はぎ」に変化したようです。
◇桔 梗(キキョウ) ◇キキョウ科
◎自生、特徴
山野の日当たりのよい草地などに自生し、庭などにも植栽されています。茎は高さ30~100cm、葉の裏面は白色を帯び、縁には細かい鋸歯(のこぎりば)があります。花は8~9月に5裂で茎頂に一つだけ、紫色または白やピンク色の花が横向きに咲き、花壇、切り花、鉢植え用と幅広く観賞してもらえます。
◎薬用部位と薬効
秋に根を掘り、乾燥したものが薬用にする桔梗根(ききょうこん)です。去痰や排膿を目的に漢方薬に処方されます。桔梗根として根のコルク層を除去したものを用いたこともあるそうですが、薬効成分がその部分に多く含有されていることが明らかとなり、今ではそのまま乾燥して用いているそうです。
◎名前の由来、その他
秋の七草の一つで、若芽や根も食用とされますが、食用にする場合特に根はサポニンが多く含有されているので、よく水に晒して用います。名前の由来は漢名の桔梗をキチコゥと読みそれがキキョウになったとされています。
◇ク ズ ◇マメ科
◎自生、特徴
町内のいたる所に見られ、秋の七草の一つです。新芽は4~5月頃に出ますが、蔓性(つるせい)の茎でどんどん四方に広がり、茎から方々に根が出て、またそこから四方に広がるという大変繁殖力の強い植物であります。7~9月初旬に紫色の房状の花が開花し良い香りをさせています。花は葛花(かっか)とよばれます。
◎薬用部位と薬効
根の肥大部を秋~晩秋に掘り、乾燥させたものが生薬の葛根です。“葛根湯”(かっこんとう)で有名な漢方薬に処方され、初期の風邪による肩こり、悪寒また鼻づまりに用いられます。また真の葛澱粉はこのクズの根を粉砕し、水で洗い出し沈殿したのが澱粉です。今でも吉野葛は製造されております。
◎名前の由来、その他
吉野の国栖(くず)村の人がクズから澱粉を作り、都へ売りに出たことからクズの名前となったそうです。また、この蔓(つる)から繊維をとり、葛布として衣服としたことも知られております。
◇藤 袴(フジバカマ) ◇キク科
◎自生、特徴
キク科の多年草で、河川敷や堤防など湿気のすこし多い場所に生えます。7~10月頃に白からピンク、藤色と変異があり美しい小さな花です。草丈は80cmぐらいで群落をつくると大変綺麗です。葉は柄がほとんどなく3~4枚輪生します。しかし、野生のものは数が減ってきています。
◎薬用部位と薬効
桜餅のような香りがし、平安時代の女性は、茎や葉っぱを干し、それを水につけて髪の毛を洗ったそうです。また、芳香剤や防虫剤、お茶等に利用しました。
◎名前の由来、その他
花が藤色、花弁が袴(はかま)の形をしているところからです。
◇女郎花(おみなえし) ◇オミナエシ科
◎自生、特徴
沖縄を除く日本全土、日当りの良い山野の草地に生え、多年草で高さ1mぐらいで茎はまっすぐに立ち茎の上方で分岐し、8~10月の初秋に茎の上部の枝分かれした先に多数の黄色く小さい花を咲かせます。花には腐臭(悪臭)がするので切り花として活けるには少なめにするほうがよい。
◎薬用部位と薬効
花の美しさとはちがい、草や根を乾燥させると醤油(しょうゆ)の腐敗したような臭いがするそうです。そして根茎を乾燥したものを敗醤(はいしょう)といって漢方薬として用います。腫れ物の解毒、利尿を目的に使用され、抗炎症作用、解毒、浄血作用を期待して腸炎などの腫瘍、腫れ、婦人病に用いられます。
◎名前の由来
美女を圧倒するほど美しいという意味で「女圧し」(おみなえし)が語源だとも言われ、オミナには「女、美人、佳人、娘子」という字があてられ、エシは“なるべし”でいずれも美しい優雅な女性の姿を思わせる文字だそうです。だから、「女郎花」(おみなえし)は「美しい女性に似た花」という意味だそうです。
◇尾 花(オバナ)(すすき) ◇イネ科
◎自生、特徴
日当りの良い草地、山野などいたるところに8~10月に咲き、風になびく優美な姿は日本代表の身近で美しい秋の花と言われます。草丈は1.5mぐらいです。
◎名前の由来、その他
ススキは花穂が獣の尾に似ていることから「尾花(おばな)」というそうです。また、ススキの「スス」は、まっすぐにすくすく立つ草のことを表しているそうです。屋根材や、炭俵用、家畜の飼料用などとして利用されます。
◇撫子(なでしこ) ◇ナデシコ科
◎自生、特徴
山野、高原どこででも見かけるが、どちらかといえば日当りのよい明るい草原に6~11月頃にかけて開花し、変異で白い花も咲くがピンク色の可憐な花が咲き、花の縁が細かく切れ込んでいます。草丈は60cmまでで香りも優雅で日本女性の清楚な美しさはこの花の代名詞ともいわれています。
◎名前の由来、その他
わが子を撫(な)でるようにかわいい花であるというところからこの名前になったようです。
以上、秋の七草を紹介しました。