今年も残すところ2ヶ月を切りました。
朝夕めっきり冷え込み、一段と秋らしい気候となってまいりました。野山の木々も急に色づきはじめ、とても綺麗です。
「くすり学習館」横の道路沿い(「鹿深夢の森」 公園内)
今が最高で~す!!!
この風景は、「くすり学習館」横の鹿深夢の森内の長~いすべり台等がある
公園で~す。
それでは、
「薬酒になる有用植物」を少し紹介しましょう!
【カリン】①晩秋のカリンとよく似た果実にマルメロがある。カリンの果実のほうは表面が無毛ですが、同じ目的で用いられます。咳止めや冷え症の改善には毎日盃一杯ぐらいを飲用します。作り方はイカリソウ同様1.8ℓの焼酎にカリン中果をよく水洗い後乾燥させて、大きく7~8個に切って漬けます。2~3ヵ月後にカリンは取り出します。
②カリンを4分割した後に芯の部分を取り、さらに16分割してからほぼ同じ分量の蜂蜜に漬けます。2~3日すると汁が少々出てきます。この蜂蜜は咳によく効くが、この場合はカリンを漬けたままにしておきます。
【サンシュユ】11月頃の霜の降りる少し前ぐらいに果実のみ採集し、よく水洗い後、乾燥させてから200~400gを1.8ℓの焼酎に漬け、3ヶ月ぐらい冷暗所に放置します。その後、果実を取り出し別の容器に移してさらに貯蔵、適宜飲用します。甘味の必要な場合は、蜂蜜を添加して熟成させます。40からの保健薬“ハ味丸”という漢方薬に処方されています。冷え症や老化予防に有効です。
【マタタビ】9~10月頃、黄変する前に果実のみ採集します。200~500gを1.8ℓの焼酎に漬け、2~3ヵ月後から飲用できます。冷え症や健胃整腸に良い。サルナシの果実も同様です。
【イカリソウ】生薬の名前は淫羊藿といわれ強壮生薬としてゆうめいです。4~6月頃の開花期の地上部が薬用とされます。乾燥した生薬200gを1.8ℓの35度焼酎に入れ、2~3ヶ月冷暗所に放置してイカリソウ酒を作ります。苦味が強いので必要に応じて蜂蜜を添加してもよい。
次回は山菜に用いられる有用植物を紹介いたします。